湯灌の儀とは
湯灌とは葬送の儀式の中で最初に行われる儀式です。ただお身体を綺麗にするだけでなく、ご生前中の痛みや悲しみ煩悩などもお湯で一緒に洗い流してしまいましょうと言うことです。また、人は一日の終わりにお風呂へ入り、その日の汚れや疲れを洗い流して気持ち良く眠りにつきます。「一日の終わりに入浴する」という生前の習慣を反映し、一生の仕事を終えた故人への最後の癒しとして入浴をさせてあげるという意味も持ちます。
湯灌の流れ
清めの儀式とし、逆さ水を行って頂きます。逆さ水とは、水に熱いお湯を足しながら調整したぬるま湯のことで、通常お湯の温度を調整する場合にお湯に水を入れながら調整をしますが、これの逆を行うので「逆さ水」と呼ばれています。この逆さ水を故人の足元から胸元に向かってかけながら体を清めます。逆さ水をすくうひしゃくも右手ではなく逆の左手で持つのが作法です。これは「浄土の世界が逆さまになっている」という仏教の言い伝えから来ている「逆さごと」と呼ばれる作法です。又、この世とあの世の区別をつけるという意味もあるそうです。
その後はお肌をお見せすること無くボディーソープでお身体を、シャンプーリンスで頭髪を洗い流し、お拭き上げ後、爪切り、お化粧をさせて頂きます。お布団にご移動後着付け、旅支度を致しまして(ご宗派によりまして旅支度は御座いません)湯灌の儀は終了です。此れよりは、お棺をご用意しまして、ご納棺の儀へとお進みしてまいります。
故人様の供養になりますよう誠心誠意務めさせて頂きますので、宜しくお願い申し上げます
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